構造計算は建物の設計において、安全性と耐久性を確保・確認するため行われます。
建築物や構造物の材料、形状、および応力を評価し、負荷や応力の解析など設計の適格性を確認するため科学的手法を用いて計算します。
昨今の省エネ住宅は断熱材・省エネ設備の搭載による建物の重量化が進み、これにより壁量が不足するケースもあるため、計画時点で構造の評価を行うことが重要です。
2025年4月より4号特例縮小に関する法案が可決され、200㎡超の木造２階建て住宅は2号建築物に該当し、壁量計算以上が必要になってくるなど、法改正による対応が進んでいます。
契約前に構造の事前相談を行うことで、「お客様と建築工事の請負契約をした後にそのプランが構造的に成り立たなかった」、「お客様から長期優良住宅にしたいと希望があったが、構造の耐震性が足りず変更せざるを得なかった」など建築プロジェクトにおけるトラブルを予防できます。
長期優良住宅が取得できるプランなのか、確認申請に問題にならないかなどを事前に検討することができるため、構造の可行性や予算組みの検証に役立ちます。
- 納期が守られない
- 現場の納まりを分かっていない提案をしてくる
- 書類、図面が一式揃ってからの納期設定になり希望している納期ではなくなる
- 現場が動いているのに変更対応に時間がかかる
- 役所との質疑応答を直接してもらえない
- 設計者に負担がかかり過ぎているが内部で計算をする時間がない
山田健創にご相談いただくことで、専門知識を持った建築士による正確性の高い計算書を作成することができます。
許可取得に伴う煩わしい手続きや時間、コストが簡素化され、スムーズに着工することができるようになります。
審査機関・行政への手続き実績が多数ございますので、直接のやり取りや申請対応もお任せください。
長期優良住宅・非木造住宅などのご相談もお気軽にお問い合わせください。
1.安全性確保
地震や風圧などによって受ける水平荷重、積雪・建物・人・家具などの重さを受ける鉛直荷重など、構造物はさまざまな負荷や力に耐えなければなりません。
構造計算によって建物や部材にかかる荷重を全て数値化し、材料の強さや構造の安定性を評価します。
建物の強度を確認する構造計算によって以下の３つの分野を検討することができます。
・壁の強さ…壁量、耐力壁配置、床強度
・部材の強さ…柱強度、梁強度、柱接合部強度、梁接合部強度
・地盤・基礎の強さ…基礎強度
2.コスト削減
正確な構造計算に基づく設計によって、建築物に必要な強度を持たせながらコストを最適化できます。
無駄な材料の使用や過剰な強度設計による工事原価の悪化を防ぎます。
異なる設計オプションを評価し、最適な解決策を見つけ出すことができます。
3.法的規制への適合
建築基準法などの法的要件を満たさない構造物は建設や使用が制限される可能性があり、構造計算は重要な役割を果たします。
ご依頼いただく建物の構造や必要性に応じ、許容応力度計算以外にも、保有水平耐力計算、限界耐力計算、時刻歴応答解析など精密な構造計算を行います。
4.耐震等級を検討
地震や風に抵抗するために必要な耐力を持った壁量が満たされているかどうかを確認することができます。
長期優良住宅の認定を受けるには、耐震等級2～3の性能が必要です。
2022年10月の法改正により、壁量計算だけの木造住宅の場合は耐震等級３が必要になるなど長期優良住宅の耐震基準は厳しくなっています。
増改築を行う場合の既存建物の適法性判断などもご相談いただけます。
